皆さんこんにちは
株式会社清本リペアの更新担当の中西です。
~新人が伸びる現場、辞める現場~
家具や建材の修復塗装は、覚えることの多い仕事です。
色を見る力。
傷み方を判断する力。
道具の扱い方。
下地を整える力。
周囲へなじませる仕上げ方。✅
新人にとって、最初はどれも簡単ではありません。
だからこそ、最初から経験者と同じ仕上がりを求めるのではなく、一つずつ技術を理解できる環境をつくることが大切です。
今回は、新人が伸びる現場と辞めやすい現場について考えてみます。
目次
新人には、いきなり「ここを直して」と作業だけを任せるのではなく、まず仕事の目的を伝えることが大切です。
修復塗装は、新しく塗り替えることだけが目的ではありません。
できるだけ元の雰囲気を生かしながら、傷んだ部分を目立ちにくくする仕事です。✅
この考え方を理解すると、仕上がりを見る目も変わってきます。
家具や建材には、さまざまな素材や表面仕上げがあります。
新人には、最初からすべて判断させる必要はありません。
まずは、「見た目が似ていても同じではない」ということを知ってもらうことが大切です。✅
先輩と一緒に実物を見ながら、少しずつ違いを覚えていくことで判断力が身につきます。
ひとことで「傷」と言っても、状態はさまざまです。
浅い擦り傷。
表面の欠け。
へこみ。
塗装の剥がれ。✅
写真や言葉だけではなく、実際の状態を見ながら説明することで、新人も違いを理解しやすくなります。
修復塗装には、経験者が感覚的に判断している部分があります。
しかし、新人にはその感覚がまだありません。
だからこそ、「なぜこの方法を選んだのか」を言葉にして伝えることが大切です。✅
「ここは色より先に表面を整えたい」
「周囲の艶が落ち着いているから、ここだけ艶を強くしない」
考え方まで伝えることで、新人の判断力が育ちます。
経験者は、少しの色の違いにも気づけます。
しかし、新人に最初から同じ感覚を求めるのは難しいものです。
まずは、明るい・暗いといった大きな違いから見る。
次に、赤みや黄みなどの違いを見る。✅
少しずつ見るポイントを増やすことで、色を見る力が身についていきます。
新人には、最初から目立つ場所の大きな補修を任せる必要はありません。
道具を準備する。
作業場所を養生する。
下地を整える補助をする。
目立ちにくい部分で練習する。✅
小さな仕事から成功体験を積むことで、自信につながります。
修復塗装では、刷毛や筆、ヘラ、研磨に使う道具などを使用します。⚒
新人には、どう使うかだけでなく、どんな場面で使うのかまで教えることが重要です。
また、使用後の手入れまで含めて伝えることで、道具を大切にする習慣も身につきます。✅
新人にとっては、色を塗る工程の方が“仕事をしている感覚”が強いかもしれません。
しかし、修復塗装では塗る前の準備がとても重要です。
表面を整える。
不要な汚れを確認する。
必要な範囲を見極める。✅
こうした作業が仕上がりの土台になることを、丁寧に伝える必要があります。
修復塗装では、補修部分だけをきれいにすれば良いわけではありません。
周囲との違和感が少ないことが大切です。
だからこそ、新人には「補修した場所だけを見るのではなく、家具や建材全体を見る」ことを教える必要があります。✅
一歩離れて見る習慣をつけることも重要です。
新人が一番困るのは、「このまま進めていいのか分からないけれど、聞きにくい」という状態です。
色に自信がない。
施工範囲が分からない。
素材に合う方法か判断できない。⚠
そんなときにすぐ確認できる職場づくりが大切です。✅
修復塗装では、一度進めると元へ戻すのが難しい場面もあります。
だからこそ、新人には「迷ったら一度止まる」と伝えることが重要です。✅
自己判断でどんどん進めるより、先輩へ確認してから作業する方が良い結果につながります。
止まることを責めない環境づくりも必要です。
新人であれば、色が少し合わなかったり、施工範囲を広げすぎたりすることもあります。
もちろん、改善は必要です。
しかし、ただ怒るだけでは次に生かせません。
どこで判断がずれたのか。
見る角度が足りなかったのか。
確認するタイミングが遅かったのか。✅
原因を一緒に考えることが成長につながります。
作業が終わったら、先輩と一緒に仕上がりを見る時間をつくることが大切です。
どこが良かったのか。
どこに少し違和感があるのか。
次は何を意識すれば良いのか。✅
実際の仕上がりを見ながら話すことで、次の作業で見るべきポイントが分かります。
家具や建材は、お客様が日常的に使ったり目にしたりするものです。
だからこそ、「施工者から見てきれい」だけではなく、「お客様が普段見る状態で違和感がないか」を考えることが大切です。☺
実際の使われ方まで想像できるようになると、仕事の質も変わります。✅
新人は、先輩の言葉より行動をよく見ています。
道具を丁寧に手入れしているか。
色合わせを急いでいないか。
養生をしっかりしているか。
最後に離れて仕上がりを確認しているか。✅
先輩自身が基本を守ることが、最も分かりやすい教育になります。
修復塗装は、感覚を身につけるまで時間がかかる仕事です。
しかし、新人が辞める理由は、仕事が難しいからだけとは限りません。
質問できない。
失敗すると怒られるだけ。
何が上達したのか分からない。
いつまでたっても簡単な仕事しか任せてもらえない。
こうした環境も離職につながります。
新人本人は、自分の成長に気づきにくいものです。
だからこそ、先輩が具体的に伝えることが大切です。☺
「色の違いに気づけるようになったね」
「養生が丁寧になったね」
「一度離れて仕上がりを見るようになったね」✅
こうした一言が、自信につながります。
基本を覚えてきたら、少しずつ本人に考えてもらう機会をつくることも大切です。
「この傷ならどう直す?」
「どこまで補修したら自然だと思う?」
先輩と一緒に考えることで、指示待ちではなく、自分で判断できる職人へ成長していきます。✅
家具・建材の修復塗装には、経験の中で身につく感覚があります。
色を見る力。
素材を見る力。
傷の状態を判断する力。
周囲になじませる力。✅
こうした技術を次の世代へ伝えることも、会社にとって大切な仕事です。
私たちも、新人が安心して質問し、一つひとつの仕上がりから学びながら成長できる現場を大切にし、丁寧な修復塗装の技術を次の世代へつないでいきます。✨