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清本リペアのよもやま話~新人が伸びる現場、辞める現場~

皆さんこんにちは

株式会社清本リペアの更新担当の中西です。

 

~新人が伸びる現場、辞める現場~

 

家具や建材の修復塗装は、覚えることの多い仕事です。

色を見る力。

傷み方を判断する力。

道具の扱い方。

下地を整える力。

周囲へなじませる仕上げ方。✅

新人にとって、最初はどれも簡単ではありません。

だからこそ、最初から経験者と同じ仕上がりを求めるのではなく、一つずつ技術を理解できる環境をつくることが大切です。

今回は、新人が伸びる現場と辞めやすい現場について考えてみます。

★ 最初は“修復塗装とは何か”から教える

新人には、いきなり「ここを直して」と作業だけを任せるのではなく、まず仕事の目的を伝えることが大切です。

修復塗装は、新しく塗り替えることだけが目的ではありません。

できるだけ元の雰囲気を生かしながら、傷んだ部分を目立ちにくくする仕事です。✅

この考え方を理解すると、仕上がりを見る目も変わってきます。

☆ 素材の違いを少しずつ覚える

家具や建材には、さまざまな素材や表面仕上げがあります。

新人には、最初からすべて判断させる必要はありません。

まずは、「見た目が似ていても同じではない」ということを知ってもらうことが大切です。✅

先輩と一緒に実物を見ながら、少しずつ違いを覚えていくことで判断力が身につきます。

★ 傷の種類を実際に見ながら教える

ひとことで「傷」と言っても、状態はさまざまです。

浅い擦り傷。

表面の欠け。

へこみ。

塗装の剥がれ。✅

写真や言葉だけではなく、実際の状態を見ながら説明することで、新人も違いを理解しやすくなります。

☆ “見て覚えろ”だけでは判断理由が分からない

修復塗装には、経験者が感覚的に判断している部分があります。

しかし、新人にはその感覚がまだありません。

だからこそ、「なぜこの方法を選んだのか」を言葉にして伝えることが大切です。✅

「ここは色より先に表面を整えたい」

「周囲の艶が落ち着いているから、ここだけ艶を強くしない」

考え方まで伝えることで、新人の判断力が育ちます。

★ 最初から完璧な色合わせを求めすぎない

経験者は、少しの色の違いにも気づけます。

しかし、新人に最初から同じ感覚を求めるのは難しいものです。

まずは、明るい・暗いといった大きな違いから見る。

次に、赤みや黄みなどの違いを見る。✅

少しずつ見るポイントを増やすことで、色を見る力が身についていきます。

☆ 小さな作業から任せる

新人には、最初から目立つ場所の大きな補修を任せる必要はありません。

道具を準備する。

作業場所を養生する。

下地を整える補助をする。

目立ちにくい部分で練習する。✅

小さな仕事から成功体験を積むことで、自信につながります。

★ 道具の使い方を基本から教える

修復塗装では、刷毛や筆、ヘラ、研磨に使う道具などを使用します。⚒

新人には、どう使うかだけでなく、どんな場面で使うのかまで教えることが重要です。

また、使用後の手入れまで含めて伝えることで、道具を大切にする習慣も身につきます。✅

☆ 下地処理の重要性をしっかり伝える

新人にとっては、色を塗る工程の方が“仕事をしている感覚”が強いかもしれません。

しかし、修復塗装では塗る前の準備がとても重要です。

表面を整える。

不要な汚れを確認する。

必要な範囲を見極める。✅

こうした作業が仕上がりの土台になることを、丁寧に伝える必要があります。

★ 周囲になじませる意識を育てる

修復塗装では、補修部分だけをきれいにすれば良いわけではありません。

周囲との違和感が少ないことが大切です。

だからこそ、新人には「補修した場所だけを見るのではなく、家具や建材全体を見る」ことを教える必要があります。✅

一歩離れて見る習慣をつけることも重要です。

☆ 質問できる環境をつくる

新人が一番困るのは、「このまま進めていいのか分からないけれど、聞きにくい」という状態です。

色に自信がない。

施工範囲が分からない。

素材に合う方法か判断できない。⚠

そんなときにすぐ確認できる職場づくりが大切です。✅

★ 分からなければ止まることを教える

修復塗装では、一度進めると元へ戻すのが難しい場面もあります。

だからこそ、新人には「迷ったら一度止まる」と伝えることが重要です。✅

自己判断でどんどん進めるより、先輩へ確認してから作業する方が良い結果につながります。

止まることを責めない環境づくりも必要です。

☆ ミスしたときは原因まで一緒に考える

新人であれば、色が少し合わなかったり、施工範囲を広げすぎたりすることもあります。

もちろん、改善は必要です。

しかし、ただ怒るだけでは次に生かせません。

どこで判断がずれたのか。

見る角度が足りなかったのか。

確認するタイミングが遅かったのか。✅

原因を一緒に考えることが成長につながります。

★ 仕上がりを一緒に確認する

作業が終わったら、先輩と一緒に仕上がりを見る時間をつくることが大切です。

どこが良かったのか。

どこに少し違和感があるのか。

次は何を意識すれば良いのか。✅

実際の仕上がりを見ながら話すことで、次の作業で見るべきポイントが分かります。

☆ お客様の立場を考えることも教える

家具や建材は、お客様が日常的に使ったり目にしたりするものです。

だからこそ、「施工者から見てきれい」だけではなく、「お客様が普段見る状態で違和感がないか」を考えることが大切です。☺

実際の使われ方まで想像できるようになると、仕事の質も変わります。✅

★ 先輩自身が基本を守る

新人は、先輩の言葉より行動をよく見ています。

道具を丁寧に手入れしているか。

色合わせを急いでいないか。

養生をしっかりしているか。

最後に離れて仕上がりを確認しているか。✅

先輩自身が基本を守ることが、最も分かりやすい教育になります。

☆ 辞める理由は技術が難しいからだけではない

修復塗装は、感覚を身につけるまで時間がかかる仕事です。

しかし、新人が辞める理由は、仕事が難しいからだけとは限りません。

質問できない。

失敗すると怒られるだけ。

何が上達したのか分からない。

いつまでたっても簡単な仕事しか任せてもらえない。

こうした環境も離職につながります。

★ 成長した部分を具体的に伝える

新人本人は、自分の成長に気づきにくいものです。

だからこそ、先輩が具体的に伝えることが大切です。☺

「色の違いに気づけるようになったね」

「養生が丁寧になったね」

「一度離れて仕上がりを見るようになったね」✅

こうした一言が、自信につながります。

☆ 少しずつ判断を任せる

基本を覚えてきたら、少しずつ本人に考えてもらう機会をつくることも大切です。

「この傷ならどう直す?」

「どこまで補修したら自然だと思う?」

先輩と一緒に考えることで、指示待ちではなく、自分で判断できる職人へ成長していきます。✅

⭐ 人を育てることも修復塗装の技術

家具・建材の修復塗装には、経験の中で身につく感覚があります。

色を見る力。

素材を見る力。

傷の状態を判断する力。

周囲になじませる力。✅

こうした技術を次の世代へ伝えることも、会社にとって大切な仕事です。

私たちも、新人が安心して質問し、一つひとつの仕上がりから学びながら成長できる現場を大切にし、丁寧な修復塗装の技術を次の世代へつないでいきます。✨